April. 10. 2010

ジュエリー研究会 MUSUBUのこと

土曜日に台東デザイナーズヴィレッジで開催された
ジュエリー研究会 MUSUBU」に参加してきました。

「ジュエリー研究会 MUSUBU」は有志による、
職種も企業の垣根も越えた研究会なのです。

などと知ったようなことを書きますが、
私もインターネットで発見したのは開催日の3日前で、
慌てて申し込んだのですが。



今回、第3回のゲストスピーカーは、
パリのサンジェルマン・デ・プレにショップを構え、
フランスを中心としたヨーロッパで精力的に活動されている、
ジュエリーデザイナーの櫻井紅絹さんでした。

櫻井さんの手がけるブランド「MOMI PARIS」は、
貴金属をつかわない、ビーズやガラスや紙粘土(!)などを素材にした
いわゆるコスチュームジュエリーと呼ばれる種類のジュエリーを扱っていて、
その点では当社のジュエリーとはいささか毛色が異なるのですが、
20代で単身パリに乗り込んで、ここまでご自身で道を切りひらいてきたという
実体験にもとづいたリアルなお話は、ダイナミックで大変刺激的なものでした。

デザイナーというと、ともすれば浮世離れした天才、という印象もありますが、
明確なターゲット設定に基づいたマーケティングや、
自分をどのようにポジショニングすれば異邦人として価値が生まれるかということを、
大変意識的になさっていて、デザイナーというよりもむしろ、
アントレプレナーのような視点や整然とした語り口にすっかり魅了されてしまいました。

質疑応答の時間に、私が質問したのは、
櫻井さんがどの程度「狙って」フランス人向けにジュエリーを作っているのかということ。

櫻井さんは、かなり具体的なターゲット像を描いていらっしゃるので、
グローバル市場についてどのように考えているのか興味があったのです。

答えは「できるだけユニバーサルなものになるように心がけている」とのこと。
ただ、たとえば販売される国の特性、それは湿度だったり、
あるいは扱い方(日本人はジュエリーを丁寧に扱うが、欧州の人は違う)だったり
という点でそれぞれの地域特性に向けたアレンジをする、ということでした。

ご自身の創作物を「ユニバーサル」と一言で言えるのは、すごいことです。
そこには櫻井さんがご自身の感覚に持っている絶対的な自信がうかがえました。
またデザインで世界を貫ける強さというものも感じました。

セミナー後の懇親会には参加できなかったのですが、
大変有意義な研究会でした。

ぜひ次回も参加しようと思います。