October. 11. 2012

9月の香港

早いものでもう10月も10日ほど過ぎてしまいました。

ようやく東京の気温も下がり、朝夕は少し肌寒い日もあって
朝飲む紅茶が美味しく感じたり、見慣れた景色の街路樹が色づいてくると、
好きな季節の一つだとしみじみ感じます。


さて、先月のことですが、香港ジュエリーショーに出展してきました。

当社は2009年の3月から毎年3回のペースで出展を続けているので、一定の知見も貯まり、
例年と比較することができる程度には、海外チームも板についてきました。

2012年9月の香港を総括すれば、
全体的にかなり厳しい状況であったと言わざるを得ません。

欧州のユーロ不安、それに中国の成長力の鈍化という2つの大きな要因によって、
世界の経済活動が停滞しています。
もちろん宝飾はその市況の影響を大きく受けることになります。

当社が主力としているカラーストーン市場に目を向けると、
素材の産出は石種を問わず低減傾向にあります。
そのため今、市場に出回っているものの価格は軒並み上昇しています。
(特にジェムクオリティのものであれば尚更です)

しかしながら、
経済の停滞、先行き不安により在庫を持ちたくないという心理が働き、
大きな取引が進まない。

従って、結局のところ継続的に取引をしている者同士が、
関係を維持するために小規模な売買を成立させている。

というのが現状であると私は感じました。

あるいは、一部の業者が持っている、時間差により価値が高まった「お宝」に
鼻の利くバイヤーが殺到しているという傾向も継続しているようです。

そんな一見、静かな水面下で、
市場のルールが劇的に変わりつつあります。

例えるなら、
サッカーの試合をしていたつもりが、濃霧に包まれ、ボールキープをしている内に、
いつの間にかラグビーになっていた、という様な感じでしょうか。

日本に戻って感じるのは、
目に見えるもの、暗黙知であるもの含めて、
この国では競技のルールが、あまりに固定化しすぎているということです。

今までどおりの戦略でトライがとれるでしょうか?

日系電機メーカーの不振が、ガラパゴス化、つまり
国際的な市場変化についていけなかった点にあるとすれば、
そこから我々が学ぶべきは、
「今、自分たちが戦っているゲームの市場は?競合は?顧客は?」という
マーケティングのベーシックをあらためて再考することではないかと思います。

無論、机上の空論では意味が無いので、
2013年度は具体的な解決策とセットで行動にうつしていきます。